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美を追求する3人からのメッセージ
院長
矯正医
歯科技工士
如何に基本に忠実でいられるか。そのためには時間も労力も決して惜しまない。神田駅前平野歯科クリニック:院長:平野滋三。

なぜ大学に残らず開業の道を選んだのですか?

「研究・臨床・教育」の3つが大学の役目であり、これらすべてを全力でやってきました。

ふとある時、あと何年この仕事ができるのかを考えた際、社会に貢献できること、患者様のためになる事は何かを考えていた時期がありました。

結局は、研究・臨床・教育という3本柱の中で、自分に合っており、そして社会貢献ができると考えたのが、臨床(患者様の治療)でしたので、開業の道を選びました。

人生のターニングポイントは?

ミシガン大学への留学ですね。
ここでは歯科教育に対する真摯さに心を打たれました。

「社会に生きる人々の口腔内の健康改善と管理において責任を担う“PROFESSION-歯科医”として歯科医療に全力で取り組む」「研究、教育を進めるのも最終的にはデンタルヘルスサービスの向上のためである」

私利私欲を凌駕する使命感に突き動かされている、そのような迫力とか情熱とか、さまざまなパッションを高名な先生方から学ぶことができました。

ここでの様々な経験がその後の私の原動力となり、大学における研究、教育、臨床活動にそれまでよりも一層前向きに取り組むことになりました。

使命感に突き動かされる

この感動が、私を、基本に忠実に、愚直に忠実に行うべきだとの考えに向かわせるきっかけとなりました。

仕事における喜びは?

2つの喜びがあります。

1つは患者様に満足して頂いたとき。この仕事についている人間であれば皆同じことを言うと思います。

もう1つは、職人的な喜びというか達成感ですね。
患者様は歯の専門家ではないので、最初から理想とする具体的なイメージを我々に伝えることは難しいため、コミュニケーションやニュアンスで、私達が患者様のイメージを把握しながら作業を進めていきます。
そして完成形を装着した時に「私が求めていたのはそれです!」と言われた瞬間に、「よし!!!」といった職人的な喜びがありますね。

趣味は何ですか?

仕事ですかね(笑)。
強いてその他をあげるのであれば「料理」でしょうか。
自分の感性を信じて作り上げるという点で、歯科医療と何か通じる部分があるのでしょう。

読者にメッセージをお願いします

単純な審美セラミック治療は歯科医師であれば誰でもできてしまいます。
また、短期間で仕上げようと思えばいかようにもできます。

しかし当院では、単に白い歯を入れて終了という診療は行っておりません
白い歯を入れるにも色調、形態、他の歯とのバランス、咬み合わせ、歯肉や骨のバランスなども総合的に考えていく必要があります。

なぜ、そこまでこだわるのか。

それは、そのようにした方が長期的に患者様のためになるからにほかなりません。

医院によっては患者様が望むこと全てに迎合し、その場限りの満足を与えるだけで、長期的な視点で診療を行っていないところも現に存在しています。

結局は患者様ご自身が、目先の利益をとるのか、長期的な利益をとるのかの判断になってしまいますが、次のことだけは念頭に入れて医院選びをしていただきたいと思います。

例え、1本の歯を治すとしても、治療対象でない歯を含めて様々なことを事前に考える必要があり、そのステップを省略した診療では、近い将来何らかの問題が出る可能性がある。

私どもの診療スタイルに共感して頂ける患者様がいましたら、是非、「美の創造」そして「機能性の回復」を実現させるための仕事を、私にさせて欲しいと思います。

簡単ですが、これが私からのメッセージです。

「美」と「機能性」の両立。日本矯正歯科学会:櫻井誠人。

先生の矯正治療スタイルは?

よく、「前歯だけをきれいに並べてください」といったご要望があります。
診査診断により特に問題ない場合はそのご要望に沿った治療を行いますが、ケースによっては、その部分の問題を引き起こしたのは、奥歯の咬み合わせが原因だったり、その他の要因が原因となっていることがあります。

どのようなケースでも、まず歯並びがおかしくなってしまった原因をしっかり追究することが大切だと考えています。治療をすることで一時的に綺麗になっても、根本的な原因が改善されていなければ、また早期に後戻りしてしまう事もありますので。それでは治療する意味がないですし、患者様にとってもお金と時間の無駄になってしまいます……

患者様のご要望をしっかり「聞く」ことは大切なことだと思っています。
しかし、そのご要望をそのまま治療に反映させることにより問題が生じる可能性のある場合にまで患者様のご要望に執着することはしておりません。それはプロとしてはあるまじき行為だと考えています。患者様のご要望に、プロである私の知識・経験をミックスさせ、ご提案し、判断していただく、この過程が非常に大切だと考えています。

チーム医療を実践する上で大切なことは?

平野歯科での審美セラミック治療では複数の専門家によるチーム医療を実施していますが、これをうまく機能させるために大切なことは、ゴールイメージを共有し、そのゴールから外れないよう常にお互いの分担部分をチェックし合いながら進めていくことだと考えています。

審美セラミック治療と矯正歯科のコラボレーションのメリットは、「歯茎のライン」と「骨のバランス」が審美セラミック治療単体で治療するよりもはるかに美しくなることです。歯茎のラインと骨のバランスが美しくなるということは、人工的ではない自然な美しさを獲得できるということです。

しかし、矯正治療の併用をしていないため、人工的な美しさが目につくのは私だけでしょうか……

審美セラミック治療における「機能性」をどのようにお考えでしょうか?

「しっかり噛みやすくなる」という機能性以外に、私は2つの機能性があると考えています。

機能性1長期的安定

咬み合わせに問題があると、ある特定の歯に過度な負担がかかり、様々な問題を引き起こすことがあります。
審美セラミック治療でもある程度の咬みあわせを調整することはできますが、矯正治療と比べると大きな調整は難しくなります。
そのため、咬み合わせに大きな問題がある場合に審美セラミック治療のみで対応しようとすると、適切な咬みあわせを構築することができずに何らかの問題を引き起こす可能性があります。ですので、問題がある部分への矯正治療を先に行い、適切な位置へと誘導させてからの審美セラミック治療を行うことで、審美面、機能面、そして長期的に機能する歯が出来上がります。

機能性2笑顔

他の動物と違い、人間は「笑う」機能を有しています。
その笑った時の口元の美しさも人間が有する「機能」だと私は考えています。

「咬みやすくなる」ことだけではなく「長期的安定」「笑顔」といった機能性すべてを達成させる治療を当院では実施しております。

読者にメッセージをお願いします

矯正治療と審美セラミック治療の両方を行う場合は、どうしても時間とお金がかかってしまいます。
しかし、これを行うことで本当に理想の口元を獲得することができ、その後の人生を有意義に過ごすことができると私は考えます。

理想の口元を望まれている方。
治療するしないにかかわらず、まずは相談に来てほしいですね。

技工物のさきにある患者さまの満足を常に考える。株式会社アクシス(歯科技工所)代表:東正之。

歯科技工士になられてから何年たちますか?

歯科技工士歴は30年です。

歯科技工士になられたきっかけは?

私にとっての「医療」とは、何か誇りを感じさせるものでした。
「人のために何かできる」という行為に対してですね。
また、もともと「1から何かを作り上げること」「緻密な作業」が得意ということもあり、この道を選んだことを覚えています。

仕事をする上で譲れないこだわりとは?

こだわりというか、決して忘れてはいけない仕事に取り組む「姿勢」といった方が適切かと思います。

最終的なかぶせ物等は、ドクターからの指示に従い我々歯科技工士が作成します。
つまり我々が作るのは「物」です。

しかし、私は「単なる物」を作るという姿勢で仕事に向き合ってはいません。

この「物」の先には患者さんがいらっしゃり、そして患者さんの思いがあります。
どのような思いで治療を決断し、どのような理想像を抱いているのかを、提供される模型や情報からしっかりと読み取り、「単なる物作り」ではなく、「思い・期待というものを形にしていく姿勢」、この姿勢だけは、決して忘れてはいけないものと肝に銘じています。

平野歯科とチームを組んで感じることは?

院長の平野先生は歯科技工サイドの知識もあるため、歯科技工士と同じ視点に立った指示を出されていると強く感じますね。

現在は歯科医師と歯科技工士の作業はほぼ分業化されていますので、お互いの仕事内容を具体的に理解できていないのが通常です。つまり歯科医師は歯科技工士と同じ視点に立った指示を出すことができていないのが一般的ということです。

同じ視点に立つことができないということは、船長のいない船のようなものです。
船長がいない船と、いる船。どちらの方が問題が起きた時の正確な対処、目的地までの最短距離の判断、安全な航海が可能になると思いますか?

分かりますよね。

また、「共に良いものを作り上げる」という認識が一緒なので、私の方からも色々と提案させていただくことができ、チームとして非常にやりやすい環境で仕事をさせていただいております。

良いものを作るために

この道のプロとして飯を食べていますので、当然のことですが技術力には自信があります。
以前は「早稲田歯科技工トレーニングセンター」という、歯科技工士に技術を教えるところでインストラクターもしておりましたので。

また、チームとしての情報共有として、口頭や紙だけでのやり取りではなく、実際治療される患者さんのお口の中の画像を共有(口腔内写真)し、それに基づいた打ち合わせ・作業を行っています。

それ以外にも、「マイクロスコープ(精密な作業を可能にする顕微鏡)」の利用、「CAD/CAMシステム」の導入など設備投資にも力を入れています。

症例集

当院で治療した症例をご紹介します。詳細は症例集をご参照ください。