テトラサイクリン系の歯の変色を、ラミネートべニア法で審美的に改善
生まれつき歯の色が変色している場合があります。多くは胎児期に母親が摂取した薬(テトラサイクリン系薬剤)によって歯の色自体がややくすんだ色になるもので、ホワイトニングでは治りません。
歯全体を削って冠を入れることは可能ですが、削った歯のエナメルは2度と戻りません。虫歯ではないので、健全な歯を大幅に削ることになるので歯科医としてはできれば避けたいところです。
ですが、歯の色を普通の白さにしたいお気持ちもよくわかります。そこで、普通とられ手法はセラミック製のラミネートべニアです。
上下とも同じように変色していましたが、下唇の位置が高く、下の歯がほとんど見えないことから上の前歯6本にラミネートべニアを入れることで色の改善を図ることにしました。
外側の表面を一層削って用意しておいた仮の歯を入れて、形や出っ張り具合をチェックしました。これでオーケーとなってから型取り、ラミネートべニアを製作しました。
本ケースでは、一度トライアルのステップで、正中がずれていたので、再度修正して満足にいく結果となりました。
治療期間 1ヶ月半
治療回数 6回